糖尿病には運動療法が必要!効果的な3つの運動とは?
2016/10/12
近年交通手段や電化製品の発達により、
私たちの生活は豊かで便利なものに
なりました。
しかし、その一方で便利になった為に
運動不足の人が急激に増えています。
私は整体の仕事をしていますが、
慢性的な体の痛みを訴えてくる人の
多くは運動不足の人が非常に多いです。
運動不足に加えて、食事が欧米化した
事で糖尿病の患者数が急増する原因に
なっています。
糖尿病の治療には運動療法と食事療法を
同時に行わなければなりません。
前回は食事療法について書いたので、
糖尿病の原因についての記事もあります。
こちらも併せてご覧ください。
目次
糖尿病に運動不足はなぜ良くないのか
ひと昔前ならデスクワークもここまで
多くなかったですし、今より不便な生活を
していたので、逆に体を動かして生活して
いました。
人間の体は日常生活を送るだけで、
意識して運動をしなくてもエネルギーを
代謝しています。
しかし、今の便利な世の中では、
以前よりも体を動かさなくなり基礎代謝が
落ちてきているのが現状です。
慢性的な痛みで訪れたお客さんに話を聞くと
一日中座りっぱなしで、ひどいと残業で夜22時
まで座りっぱなし。
しかも家に帰るのは食事と寝る為に帰るような生活を
している人もいました。
もちろん忙しい時期だけですが、それでも朝~夕方まで
座りっぱなしでいれば運動不足になってしまうのは
あたり前ですね。
糖尿病に運動の効果はある?
運動で体を動かすと筋肉によって大量にエネルギーを消費します。
食後に行う運動は糖尿病患者の食後の急激な血糖上昇を
抑える働きがあり、血糖コントロールの改善が期待できます。
また肥満や内臓脂肪によりインスリンの効果が出にくくなって
しまう事も分かっています。
運動によって肥満や内臓脂肪が改善されれば、
それだけ少ないインスリンで効果が得られ、
膵臓の負担が軽減します。
運動を長期的に継続すると、インスリンの感受性が増しブドウ糖
の取り込みを改善することで血糖を改善する効果も知られています。
インスリン治療中の人は運動が逆効果になってしまう事も
・インスリンの供給が十分な場合、血中のブドウ糖は筋肉で
消費され血糖値を下げる方向に働きます。
・インスリンの供給が十分でない場合、筋肉による糖の消費が
進まず血中のブドウ糖が活用されない。
その一方で肝臓から産生されるブドウ糖が加わり血糖値が上昇します。
・インスリン治療中などで血中にインスリンが過剰に見られる場合
肝臓からの糖の産生が抑制され筋肉のブドウ糖の消費が上回る結果、
時には低血糖になる場合もあります。
血糖が急速に低下したことで起こる症状
手指のふるえ、動悸、発汗などの症状
血糖値が50mg/dL程度まで低下したことで起こる症状
頭痛、めまい、かすみ眼など
血糖値が50mg/dL以下で起こる症状
意識レベルの低下、せん妄、けいれん、見当識障害
意識障害がおこり昏睡に至る場合もあります
ブドウ糖を含むジュース150~200mLをとるなどの対策が必要です。
運動が逆効果になってしまう事もありますから、
周りにいる人達も正しい知識を持つ事が大切です。
糖尿病における3つの効果的な運動とはどういったものか
有酸素運動
有酸素運動はウォーキング、ジョギングなど大きな
筋肉群を収縮させ、一定時間持続する全身運動を指します。
運動習慣のない患者さんは、はじめは日常生活で歩く時間を
増やすよう指導しましょう。
筋力トレーニング
筋力によるエネルギー消費の増大により血糖の下降作用があり
筋力が増す事で血糖のコントロールが容易になります。
また筋力が増せばそれだけ基礎代謝も増しますので、
運動時以外も血糖の上昇を抑える事ができます。
ただし強い負荷をかけた場合には、急激な血圧の
上昇を招く恐れがあるため注意が必要です。
NEAT (ニート)
NEATとは、「Non Exercise Activity Thermogenesis」の頭文字を
取った略語で運動ではない日常生活で消費するエネルギーの
ことを指します。
身体は運動をしていない時でも、基礎代謝や日常生活の活動で
エネルギーを消費してます。
NEATを増やすと基礎代謝も増える傾向があり運動をしていない
時でもエネルギーを消費しやすくなります。
日常生活で立つ、歩く、家事をする、テレビのリモコンは手元に
置かず立って取りに行くなどNEATを増やしましょう。
まとめ
どうでしたか?
糖尿病の治療には運動療法は欠かせません。
食事療法と組み合わせる事で糖尿病の発症を抑える事も可能です。
ただし結果が出たと言いてもやめてしまっては元に戻ってしまう
事もあります。
中々ジョギングやジムにいって筋トレなど続けるのが難しい
という人も中にはいると思います。
今回NEATという言葉が出てきましたが、日常生活を少し見直す
だけでエネルギー消費を増やす事ができるのです。
NEATを増やしながら運動の習慣を付けて行けば
無理なく有酸素運動や筋トレが続けられるはずです。