台風の勢力はどの位か!900ヘクトパスカル以下の被害状況
2017/02/05
今九州は大雨で被害が出ていますが、今後は台風の時期になるので水害が
心配です。
被害がこれ以上起きないよう祈るばかりです。
九州は台風の通り道になることが多く、毎年台風の被害が出ます。
私は東北地方なので台風が来ても勢力はかなり弱くなった状態で近づくので
被害はあまり出ない状況です。
ですから本当に勢力が強い台風に遭遇したことはありません。
おそらく今まで体験した事がない暴風雨なのでしょう。
九州は台風の通り道になっているので、普段から雨の対策は私たちより考えて
いるはずです。
九州などは台風の雨が無いと水不足になってしまうようです。
そう考えると良い面悪い面とあるのも確かですね。
台風の勢力で用いる単位はヘクトパスカルですが、実際にどの位の強さなのか
想像しにくいと思います。
ここで台風の勢力と合わせて被害状況を調べてみました。
どの位のヘクトパスカルで台風の被害が出るのか書いていきます。
海上において観測史上世界で最も低い中心気圧を記録した台風である
昭和54年(1979年)の台風20号が
中心気圧870ヘクトパスカル、最大風速70m/sを記録した。
この台風は、大型で暴風域が広かったため、ほぼ全国を暴風域に巻き込んだ。
南関東は台風進路の右側に入ってしまい千葉県館山市で最大瞬間風速50.0m/s、東京で38.2m/sを記録し、鉄道や高速道路などの交通機関が麻痺状態となった。
また、紀伊半島では、900mmを超える大雨となった。
死者110名、行方不明者5名、負傷者543名
住家全壊139棟、住家半壊1,287棟
の被害を出している。
その時の台風の進路です。
上陸時の勢力は965ヘクトパスカルで勢力が落ちた状態で上陸した。
速度も上陸後は速度を上げて抜けた為被害の拡大が免れた。
風速70m/s以上なのでスーパー台風に分類さてます。
ただし上陸時はスーパー台風の定義から外れてました。
同じスーパー台風で記憶に新しい2013年台風30号は、
上陸直前の気圧が最低気圧の895hpaと、一番勢力が強いときにフィリピン
に上陸し寛大な被害でています。
速度も遅くフィリピンでの滞在時間が長かったようです。
これは台風30号の進路図です。
上陸後もほとんど速度が上がっていない事も分かります。
しかも報道では最大瞬間風速が105m/sという話もあります。
この風速はF4竜巻の風速とほぼ同等です。
F4は上から2番目の風速で
住家がバラバラになって辺りに飛散し、弱い非住家は跡形なく吹き飛ばされてしまう。鉄骨づくりでもペシャンコ。列車が吹き飛ばされ、自動車は何十メートルも空中飛行する。1トン以上ある物体が降ってきて、危険この上もない。
とあります。
竜巻が通った後のような状況です。
現地では想像も絶する暴風雨が吹き荒れていたのでしょう。
- 被害は住宅は1万3,000棟以上が全壊し、被災者は約967万人、
- 犠牲者はおよそ1万人のものぼっています。
日本ではまだここまで強い勢力で上陸した台風はまだありません。